僕は今まで「往復数を多くして、とにかく刺しまくる」ことに重点を置いてダーマペンをやってきたんですよ。
ただ、最近は(というか十数回もダーマペンをやってみて)それよりも「凹みの種類ごとに刺し方を変える」方が効果が高いのではないかと思うに至りました。
まとめます。
凹みの種類とは?
ニキビ跡の凹み(クレーター)の種類は大きく3つに分類される。
- アイスピック型
- ローリング型
- ボックス型
図にするとこう。
ただ、実際のクレーターはこのどれか一つによって作られるのではなく、これらが複合的に組み合わさって構成されるわけ。
僕の症例写真で見てみるよ。
はい、これがダーマペンをはじめる前の「最もひどかった」頃の写真。なんかもうメチャメチャなんでわかりにくいんだけど(笑)、僕のクレーターも3種類の混合でできているがわかってもらえると思う。
超おおざっぱに解説するとこんな感じ。
僕の場合は、ローリング型が多くの割合を占め、その上や周囲にボックス型とアイスピック型が点在している状態。
で、ここからが重要なんだけど、クレーターの種類によって瘢痕組織の残り方が変わるのよ。だから、その瘢痕組織の形状によって、ダーマペンのやり方を少し変えなければならないという話をさせていただきたいと思っております。
瘢痕組織とは?
傷跡が100%再生できずに残ってしまったものを瘢痕組織と呼ぶ。なんでも、真皮の半分以上にまで達した時に傷跡は瘢痕化しやすいのだそう。
なんで瘢痕化してしまうのか?
傷が再生する過程で、正常な皮膚に戻らなかったから。
そう、クレーターになってしまった時点で、そいつらはもう正常な皮膚ではない……。残念だけど、それが事実😭
でも、泣いちゃダメ。あきらめるのはまだ早い。
ダーマペンならその瘢痕組織にアクセスして壊し、細胞を再構築(リモデリング)することが可能。つまり、瘢痕組織をいかに丁寧に破壊できるかどうかが鍵になると。
いいかい?
瘢痕組織を壊せるかどうかが重要になるんだよ。
美容皮膚科でお高い治療をやったって、瘢痕組織を壊せなかったら意味はない。逆に言えば、瘢痕組織を壊せるならどんな治療法でも改善するということ(だから僕はお金のかからないセルフダーマペンをおすすめしている)。
僕のダーマペンによるビフォーアフターはこんな感じ。
結構改善しているでしょ。
これ、たぶん、うまい具合に瘢痕組織を壊すことができたからだと思うのよ。僕は最初は瘢痕のことをあまり考えてなかったんだけど、「めちゃくちゃ刺しまくる」ことで偶然的に瘢痕が壊れたんじゃないかな。
でも、回数を重ねるうちに、もうちょっとスマートなやり方があると気が付いたと(ちょっと遅いかもしれないけどw)。
めちゃくちゃ刺すのではなく、「瘢痕に合わせた」刺し方をするのが大事。
それが、現段階での結論。
凹みの種類別!瘢痕組織の壊し方
そんなわけで、凹みの種類別にどこにどのように瘢痕組織が形成されるか、そしてその瘢痕を壊すにはどうするべきなのかを解説する。
アイスピック型
いきなりだけど、たぶん、これが一番治しにくいクレーターになるんだと思う。
その理由は、傷底に真皮細胞がないから。細胞がなければ、細胞分裂もとうぜん起きないよね。
一部では、TCA(トリクロロ酢酸)をピンポイントで塗布するのがいいなんて言われているけど、日本人の肌にTCAは合わないし、すべてのアイスピックにスポットでTCAを塗布するってのがそもそも現実的じゃないと個人的に思っている。
なので、解決策はV字型の瘢痕にコツコツと針を入れ、地道にリモデリングを促すということになるんじゃないかな。回数は必要になるけど、やればやるだけ盛り上がりはすると思う。
ただ、日本だけじゃなくアメリカの論文を調べてみても、これといった解決法が見つかっていないのが実際のところ。なので難しい。
アイスピック型が多い人は根気強くやっていこう。
▼おすすめの治療法
- ダーマペン:★☆☆
- フラクショナル:★☆☆
- TCAピーリング:★☆☆
ローリング型
僕のクレーターの大半を占めるのがこのタイプ。
こいつの問題点は真皮と筋膜が癒着しているところ。癒着しているから、ひきつったような、波打ったような症状となる。
癒着ってのは図で示した通り、筋膜に引っ張られるような形で垂直方面に力が働いている状態。でもって、ダーマペンやフラクショナルってのは垂直に穴を開けるやり方となるから、垂直方面の力に対して垂直の穴を開けても大きな効果は得られにくい(施術後に元に戻ってしまうのはそういう理由)。
つまり、垂直の力を横から切断するのが正しいやり方。横から切断する方法を美容業界ではサブシジョンと呼ぶ。なので、お金に余裕のある人は美容皮膚科でサブシジョン施術を受けるのが、ローリング型を治す手っ取り早い道。
ただ、もちろん、ダーマペンでも対処法はある。それは「癒着を切断するよう、斜めに針を入れること」と「回数を多くやること」。僕のローリング型のクレーターがダーマペンで改善していることがその証明。
▼おすすめの治療法
- ダーマペン:★☆☆
- フラクショナル:★☆☆
- サブシジョン:★★☆
ボックス型
盆地みたいな形。大地の周囲を高い壁が取り囲むみたいな状態。
角があるから、この角をとって滑らかにしていくといいみたいなことがよく言われているけど、個人的には角を取り除かず全体的に盛り上げていくべきだと思う。
なので角になっている部分の瘢痕に丁寧にアクセスできるかどうかがポイント。
▼おすすめの治療法
- ダーマペン:★★☆
- フラクショナル:★★☆
まとめ
クレーターの形をよ〜く見て、どこにどのように瘢痕があるのか考えながらダーマペンをやっていこう。ダーマペンをやったものの元に戻ってしまうという人は、瘢痕を壊すことができていない可能性あり。
凹みの深い部分の瘢痕から重点的に傷つけてあげると、早く効果を感じ取れていいかもしれない。
ただ、ダーマペンは1回ごとの効果が高い治療法ではないから、結果が出るのにある程度の回数が必要になることだけは覚悟してほしい。回数さえこなせば結果は必ず出るので、泣き言は言わず、前だけを向いて歩いて行こう。
コメント
アフターの写真は
何回ぐらいダーマペンを使いましたか?
またいまもダーマペン使っていますか?
40回くらいダーマペンをやりました。
今はダーマペンは休止していて、トレチノイン療法をやっています。